急増する落雷! 身を守るには?
地球温暖化で増えた雷
三連休の最終日、ゲリラ豪雨があり、雷が響き渡りました(><)
7〜9月は雷の季節とはいえ、今年は特に多いイメージです。
今後も落雷は50%近く増加の予想
降水量とCAPEという2つのパラメーターを複数の気候モデルに適用した結果、世界の平均気温が1度上昇するごとに、落雷が約12%増加することが分かった。気温が今世紀末までに4度上昇すると、落雷は50%近く増加することになるという。落雷は現在、世界で年間2500万回発生している。
落雷の発生数が増加すると、死傷者が増える可能性がある上、自然や野生動物に破壊的な影響が及ぶ恐れも生じる。
これから、日本だけでなく世界中で落雷が増える傾向にあるようですね・・・
落雷は何故怖い?
落雷の音も恐ろしいですが、深刻な被害は感電により、脳、心臓への被害、臓器の機能が麻痺したり、後遺症が残るだけでなく、死亡することです。
日本では死亡率が高い
日本では落雷による被害者の70%が死亡しているそうです。2005年時点の世界平均では、全被害者のうち死亡者は30(%)という事ですから、かなり高い死亡率です。
日本では、「貴金属を外す 木の下に逃げる」など、間違った認識によるものが原因とも言われます。
命を守る行動は?
- 雷注意報が出ているときは屋外に出ない
- 外にいる場合、できるだけ早く安全な空間に避難
建物の軒先、木の下で雨宿りは、非常に危険です!!落雷は落下した物体にすさまじい衝撃を与え、発火や感電したり、強烈な光や音によるショックで失神したりします。
安全な空間とは?
- 鉄筋コンクリートの屋内
- 自動車(オープンカーは不可)、バス、電車
- 木造の屋内では、 電気器具、天井・壁から1m以上離れる
安全な空間に避難できない場合の対応
近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところ(保護範囲)に退避します。高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。
なお、保護範囲に退避していても、落雷地点の近くで座ったり寝ころんでいたりしていると、地面に接触している身体の部分に、しびれ、痛み、ヤケドが発生し、ときには歩けなくなることがあります。
雷しゃがみをする
山だけでなく、平地で近くに避難する場所がない場合にも、落雷から身を守るために効果を発揮すると考えられています。
雷しゃがみのやり方
- 地面にしゃがみ込む
- 頭を下げて、できるだけ姿勢を低くする
- 両手で両耳をふさぐ
- 両足のかかとをくっつける
- かかとを地面から浮かせ、つま先立ちする
地面にしゃがみ込み、頭を下げて、できるだけ姿勢を低くすることで、雷が身体に落ちるリスクを低くします。
雷は、発生から短時間で落ちる事もあるので、「雷しゃがみ」は覚えておくと良いですね!