「府中三億円事件を計画・実行したのは私です。」読書感想文

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この物語は、ちょうど50年前に府中で起きた三億円強奪事件、日本犯罪史においてあまりにも有名な未解決事件の真犯人が書いたという設定になっています。


府中三億円事件を計画・実行したのは私です。

「白田」を名乗る筆者は現在、子どもや孫にも恵まれ、平穏な生活を送っている。ところが先日、事件の共犯者でもあった妻が事故死した。これをきっかけに、真相を語り残すことを決意、息子の勧めもあり、マスコミではなく「あらぬ脚色等や偏見もなく」自らの文章を直接読んでもらえるサイトとして、「小説家になろう」への投稿を決めた――というのが、その筋書きだ。


三億円事件は1968年12月10日、白バイ警官を装う犯人が、現金輸送車ごと約3億円を奪い去った事件だ。その鮮やかな手口、そして半世紀が経つ今なお真相が明らかになっていないことから、戦後最大の未解決事件ともいわれる。



引用元:「私が三億円事件の実行者です」 自称犯人の告白が「小説家になろう」に…信憑性は?

偽の白バイ警官に強奪された東京芝浦電気(現・東芝)の従業員ボーナス約3億円は、現在の貨幣価値にすると20億だとも言われます。

犯人は、暴力を使わずにお金だけを奪い去ったこと、盗まれたボーナスは、保険会社から補填された保険金でまかなわれ、事件翌日には支給されたのが不幸中の幸いでしたが、その被害が巨額なだけに世間を相当騒がせた事件です。

その後、真犯人に辿り着くような推測や、この事件をモデルにしたドラマや小説が多数出ましたが、全貌は謎のまま。

この本は真実を語っているのか・・

この事件を起こした犯人の告白という形で物語は始まります。

大学に入ったけれども、何をしたら良いのかわからないまま日々を過ごす主人公の白田。

大学で唯一親しくなった京子に密かに想いを寄せるのですが、彼女は親友の省吾と付き合うことに・・・。二人とは距離を置くようになりました。

その頃、誘われて学生運動に参加しかけるも、暴力行為が嫌で抜け出し、とうとう大学もやめてしまいます。

そんな時に「現金輸送車を襲う」というアイデアを思いつき、白バイ警官を父に持つ省吾に持ちかけます。

着々と計画は進みますが・・・

京子から告げられる衝撃の言葉が、運命を狂わせる?

女心は、とても複雑。

京子が言った言葉に白田の気持ちが揺れ動きます。

そんな白田の心理状態を描写する場面は、50年前の出来事とは思えないほど生々しく描かれています。

実際の事件に話を戻すと、白バイ警官の息子である省吾は、捜査線上に急浮上。犯人と疑われ、事件直後に青酸カリを飲み、自殺しています。

この出来事の裏には、そんな残酷な理由があったのかと。

本を読んだ人は、真実かどうかで意見が分かれているようですが、かなり想像を掻き立てるストーリーであることは共通に違いありません。

是非 ご一読いただき、感想を教えてください!


府中三億円事件を計画・実行したのは私です。
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